クラーナハ展@西洋美術館
*国際ボランティアとは関係のない記事です。
オーストリアの宮廷画家であった、Karl Cranach
の展覧会を西洋美術館に観に行きました。
彼はいわゆる、非個性の商業的なアルプス以北におけるはじめての画家。
パーツごとに画家を雇って、人物、風景、小道具などなど別のひとたちに描かせていたとは驚き。だから、彼の描く女性の多くがおおぶりなネックレスをつけているのですね。
顔と服をなめらかにつなぎ、別の人が描いたとわからなくさせる意味合いがあったそうです。なるほど。そして、構成もテンプレートをつくっていたとのこと。
老人と美女など。
女性のドレスも似たようなドレスだなあと思うものもあり。
デンマーク女王と夫婦の絵画が、おもいのほか大きく、
そして豪華絢爛な衣装。着てみたくなりました。
天使達の動きが、こどものようであると同時に
おじさんのようでもあり、風格ただようものも。
見た目が赤ちゃんでも、中身は老成しているのが天使なのかしら・・・・?
表情といい、ふきだしてしまいそうになる天使もおり、
ながめるのが楽しかったです。
2016年1月6日(金)晴天
金曜日なので20時閉館。
ぎりぎりまでいました。
常設展も何点かあたらしい作品があり、
あらためてコルビジェの展示室の異様な天井の低さ。
そしてそのカーブの美しさ。
自然光をそうていしていたという窓を眺められてよかったです。
マネは自然光の画家なので、
ライティングも明るめ。
最後に、ドクメンタ14や現代美術に関する本を買いました。
著者紹介
杉田敦(すぎた・あつし)
美術批評。名古屋大学理学部物理学科卒業。現代美術と哲学、科学、メディアの関係について論じる。女子美術大学芸術学部、大学院芸術表象研究領域、準教授。
オルタナティブスペース、art&river bankの運営も行っている。
著書に「メカノ 美学の機械 科学の機械」(青弓社 1991)、「ノード 反電子主義の美学」(青弓社 1994)、「リヒター、グールド、ベルンハルト」(みすず書房 1998)、「ナノ・ソート 現代美学…あるいは現代美術で考察するということ」(彩流社 2008)他多数。
私も理学部卒業なので、なんとなく親近感♪
楽しみです。